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2015/02/18

建築レポート

【建築レポート】 ガラストップライト今・昔(前編)

『建築レポート』の大阪特派員Sです。
営業を通じて建築に触れる機会が多く、建築史を学んだわけではないのにいろいろな時代の建築を見るのが好きになってしまいました。この「建築レポート」では大阪の近代建築を中心に、気になる建築を紹介していきたいと思います。

大阪の中心部を営業で歩いていると近代建築をよく見かけます。
その中でもメインストリート御堂筋に面した「大阪ガスビルディング」は大阪を代表する近代建築の一つです。

「大阪ガスビルディング(以降、大阪ガスビルと表記)」は1933年(昭和8年)に竣工。
アール・デコ様式のファサードは優雅な曲線によって構成されています。

さて、この「大阪ガスビル」の南館には、写真のように建物の脇の地面にガラスブロックが嵌めこまれています。

このガラス、正確には「デッキガラス」と呼んだ方が良いかもしれません。ガラスブロックとの違いは、「ガラスブロック」が中空のガラスのブロックなのに対し、このガラスは一枚物の厚いガラスという点です。枠は鋳鉄の格子で、その格子開口部に合せたガラスをはめ込む構造になっています。

この下は現在ではトイレなどの用途に使われており、今も外部からの光が差し込む空間となっています。

»【建築レポート】 ガラストップライト今・昔(後編)

関連リンク:歩行用トップライト<コスモグリッド>

※掲載内容は発行当時のものです。

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