製品ラインナップ

防火ガラス

ファイアライト®とは

特定防火設備・防火設備に要求される防火性能をクリア。

防火ガラス実証実験

実火災加熱条件下における
防火ガラス部材の挙動に関する研究

消防研究所・東京大学・(株)イーアールエス・
日本電気硝子(株)による共同研究

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(1)耐熱強化ガラス①他社製品
加熱途中、水球を衝突させることなく破損。
(2)耐熱強化ガラス②他社製品
加熱途中、水球を衝突させることなく破損。
(3)耐熱結晶化ガラス「ファイアライト®」
加熱や水球衝突にもまったく変化せず。

目的と内容

現在複数メーカーの防火ガラス部材が、特定防火設備および防火設備用として市場に出回っている。これらは、国土交通省が定める性能評価試験方法に従って耐火試験炉で標準加熱試験曲線に沿った一様な加熱を1時間与え、非加熱側に火炎を通過させない(遮炎性)ことを条件に合格したのもである。しかし消防隊が消火・救助活動を行う実際の火災条件下では現場到着のタイミングによって、火災進展の状況は局部的な燃焼状態から全体に発展した火災盛期までさまざまである。どのような燃焼状況であれ、消防隊が室内側から火災空間に突入しようとする場合には、一般にこれら部材などで構成される開口部のうち扉部分をホース放水することで冷却して突入することが想定される。

このときにホース放水による水圧(物理的な衝撃)や加熱面と非加熱面の温度差など熱的な衝撃によって上記試験に合格した防火ガラスであっても破壊する可能性が懸念される。その結果、予想以上に広範囲に防火区画(遮炎性)としての機能を維持できなくなるばかりか、ガラス破片や熱気流などで消防隊などにも被害を及ぼすことが懸念される。

本実験は、これら現状の試験方法における火災室内が比較的均一な温度分布となった状態のみを想定した火災盛期を対象とした標準加熱条件下だけではなく、空間の高さ方向に温度分布がある加熱およびすすをともなう加熱など「より実火災に近い」状態を模擬した燃焼空間環境を創生し、「そのような状況下で、これら認定された防火ガラス部材がどのような挙動(破損などの発生)を示すか、あわせて消防用ホースによる放水に対してこれらの部材がどのような挙動を示すかを観察・計測し」かかる防火対象についての消防活動上の留意点に関する資料ならびにそれぞれのガラスの特徴に基づく適材・適所の設計を行うための資料を得ることを目的とする。

写真:独立行政法人消防研究所 総合消火研究棟主実験場内の実験装置

独立行政法人消防研究所 総合消火研究棟主実験場内の実験装置

実験方法

ガラスの非加熱側温度を500度以上とし、試験体の高さ方向に温度差をつける。ガラス非加熱面に一定量の水を衝突させ、破壊などの変化の有無を確認。

実験結果報告書

実火災加熱条件下における防火ガラス部材の消防用ホース放水時の挙動に関する共同研究

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