ブックタイトル環KAN建材ニュース78

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概要

環KAN建材ニュース78

 当初の目的は、建設から80年以上が経過して耐震性が不足していた国道20号(甲州街道)の跨線橋の架け替えだった。そこへ、慢性的な混雑の緩和をはかるべく、国土交通省とJR東日本による「新宿交通結節点整備事業」が2000年2月からスタート。人、交通、建物が超過密状態の特異な街だけに、工事には画期的な手が線路上空の人工地盤に載せられた建造物。とられた。 新宿駅南口に隣接する国道20号は1日に約6万台もの交通量がある幹線道路で、通行止めを伴う工事は経済的にも社会的にも打撃が大きい。そのため、JR線路を跨ぐ人工地盤を作業ヤードとして設置。跨線橋と鉄道線路の通行を止めることなく、橋梁の架け替え工事が行われた。 この人工地盤は約1.5ヘクタールにもなる大規模なもので、撤去作業も大がかりになるため、その地盤の上に駅施設とバスタ新宿が建設されることになった。都市の貴重な土地を活かす高層建築にとどまらず、営業中の線路上空に巨大な敷地をつくる――その大胆さと技術力には驚かされる。 新宿駅は交通の要衝でありながら、かつての高速バス乗り場は駅周辺の19ヵ所バス・タクシー・鉄道の交通結節点、バスタ新宿。09 KAN78