ブックタイトル環KAN建材ニュース78

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概要

環KAN建材ニュース78

耐アルカリ性・耐酸性に優れたガラス繊維「ARGファイバ」。一般的にアルカリに浸食されやすいガラス繊維ですが、日本電気硝子のARGファイバは、ガラス成分にジルコニアを16.5%以上含む、耐アルカリ性・耐酸性に優れたガラス繊維です。セメント製品に混ぜて、モルタルやコンクリートの補強やクラック低減、トンネル内壁や天井の剥落防止など建築・土木分野で幅広く利用されています。スプレーガンでモルタルとARGファイバを型枠に吹き付けるダイレクトスプレー法に最適です。モルタルとARGファイバをミキサーで混合し、型に流し込むプレミックス法に適しています。鉄筋を入れることが難しい薄物や複雑な装飾物、型抜きの造作物など、GRCなら自由度の高い造形が可能です。また、石や木目などの質感も豊かに表現できます。GINZA KABUKIZA「歌舞伎座」の装飾用モルタルに、GRCが採用されています。伝統的な木造の組物を再現するため、一体型で成形するのではなく、2000個ものパーツを個別につくって組み立ててあります。膨大な数のパーツはGRCならではのモジュール化により、製作期間・工期ともに短縮できました。試験前80℃セメント飽和水溶液200時間浸漬処理ほとんど変化は見られない試験後 試験前 試験後50℃1N-塩酸1時間浸漬処理ほとんど変化は見られないGINZA KABUKIZA「歌舞伎座」事業主/松竹(株)・(株)歌舞伎座設計/(株)三菱地所設計+隈研吾建築都市設計事務所施工/清水建設(株)ピンク色の部分がGRC使用箇所。外装(丸柱、破風板、貫梁、懸魚、組物、チケットカウンターほか)innovation of NEGガラスにさまざまな付加価値をもたらしてきた日本電気硝子の最先端技術やユニークな製品をご紹介するシリーズ。第二回目に取り上げるのは、建築・土木業界を縁の下で支えるガラス繊維です。-vol.2特殊な型枠を用いた造作物■ロービングアルカリによる浸食 ■チョップドストランド■耐アルカリ性・耐酸性の試験(電顕写真)酸による浸食