ブックタイトル環KAN建材ニュース78

ページ
23/24

このページは 環KAN建材ニュース78 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

環KAN建材ニュース78

意匠性 軽量性 耐久性 耐塩害性 大型化◎◎△○◎△○○△○◎△◎◎◎○◎プレミックス法ダイレクトスプレー法気乾比重 重量(kg/㎡)1.3~2.31.8~2.32120~15070~100300プレミックス法ダイレクトスプレー法セメント製品との親和性が良いARGファイバ。均一に混ざって、引張強度を向上させます。鉄筋で補強すると、鉄筋の重さとかぶり厚によって重量が増します。GRCなら薄肉化が可能なので、PC(プレキャストコンクリート)の約3分の1という大幅な軽量化も図れます。大幅な軽量化曲げ強度や靭性、耐衝撃性といった特性を持つGRC。ひび割れ抵抗性が大きく、衝撃によって破壊されにくいことから、建築材料として高い信頼を集めています。安心の強度GRCは、比例限界点A点(LOP)までは弾性体として挙動し、この点を越えると内部応力のほとんどをARGファイバが負担し始め、B点(MOR)で破壊します。このA点からB点までの挙動がGRCの特長であり、高い衝撃強度のもとになっています。GRCの曲げ応力・歪み曲線耐震性コンクリートをARGファイバで補強したものが、GRC(ガラス繊維強化コンクリート)。ARGファイバがコンクリートの弱点である引張強度や靭性を補うので鉄筋なしで必要な強度が確保できます。また、鉄筋がないため大幅な薄肉化を実現し、腐食する心配もありません。躯体にかかる重量を軽減できることはもちろん、施工効率アップによる工期短縮やコスト削減も図れます。ARGファイバで補強し、建築の可能性を広げるコンクリート「GRC」。まつもと市民芸術館設計/伊東豊雄建築設計事務所PCの約1/3異素材打ち込みGRCにガラスや石などの異素材を打ち込む方法も注目されています。鉄筋補強に頼らないので任意の位置に打ち込むことができ、設計者の独創的な発想がカタチになります。まつもと市民芸術館の外装パネルには、手づくりのガラスがランダムに打ち込まれており、ガラスから漏れるほのかな光が幻想的な風景をつくっています。40302010曲げ応力(N/?)0 0.1 0.5 1.0歪み(%)GRC成型法:スプレー式ガラス繊維浮遊率:5wt%材令:28日コンクリートモルタルGRC(A LOP)(B MOR)※資料提供:旭ビルウォール(株)P(C プレキャストコンクリート)GRCGRCP(C プレキャストコンクリート)■GRCボードの断面