ブックタイトル環KAN建材ニュース78

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概要

環KAN建材ニュース78

 高3の終わり頃までバイオ関係に進みたいと思っていましたが「、私は建築を目指す」という友だちの言葉にピンときて、急に進路を変更しました。 大学で学科の課題に取り組むことは、面白かった。でも、建築は発想してから完成までに長い年月がかかる。そのタイムラグさえもどかしく感じられて「、もっと早く形にして周りの反応が見てみたい」と思っていました。私が通っていたのが女子大だったせいか、みんなのんびりしている。そんな中で、私は「こんな風に時間が過ぎていいのか?」と焦りがあり、学校以外の人と会う機会を求めていろいろな場所に行ったりしていました。刺激を求めていたんですね。そこで出会ったのが、舞台美術。当時私が求めていた瞬間芸術的な面があったので、舞踏家の田中泯さんが主宰されていた舞台のワークショップに参加しました。でも、田中さんと能楽師の観世栄夫さんの二人芝居をお刺激を求めてアクティブに動き、建築へと回帰。手伝いした時とても感動したとともに「、ここは、私の居場所ではないな」と。お二人が舞台に立てば、他に何も要らなくて、空間の余計な操作はむしろ邪魔になる。もっと空間が必要とされる場を見たいと思うようになりました。 舞台のワークショップが終わるとすぐに、オープンデスクで設計事務所のシーラカンスを訪ねました。日々現場とやりとりして更新しながらつくっていくことに感動して「、やっぱり、建築がやりたい!」と進む道が定まった。5、6年もかかる建築がもどかしいと感じたのは、学生っぽい安直な考えでしたね(笑)。  大学3年生の夏には、アトリエ系の設計事務所に入ろうと決めていました。青木淳建築計画事務所を訪ねた時は「、まるで高校生みたいな何も知らない女の子が来た」と驚かれたけれど、青木さんは新人でも1人1案件を丸ごと任せるという、1日1図面1模型を1ヵ月間。鍛えられた建築の基礎体力。現象を変換して生まれる新たな可能性。03 KAN78