ブックタイトル環KAN建材ニュース79

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環KAN建材ニュース79

45 6■4 ■5 大会議室やワークスペースは、開口部を抑えながら光環境の最適化が図られている。■6 内表面にすりガラス模様を施したガラスブロック〈カスミ〉。光を穏やかな表情に変える。 KTビルは「フレキシブルで使いやすく」「省エネルギー」「ローコスト」をコンセプトとしている。外観デザインの特徴であるアウトフレーム構造は、都市部の限られた敷地の中でスペース効率を最大化することにも貢献。室内側に柱が出っ張らず、使い勝手のよい大空間を可能にした。省エネルギーの実現では、設備や機械制御に頼るだけでなく、ワーカーがスマート端末からオフィス環境を操作できフレキシブル・省エネ・ローコストの具現化。自然光の活用による快適性を実現。たり、電力の使用状況をモニターで可視化するなど、エコワークスタイルと呼ばれるワーカー参加型の新たな手法を実践している。ローコストでは、天井高や奥行き、設備スペースのサイズまでモデュール化を徹底。各階1フロア100席を標準とした矩形の平面プランを左右対称に配し、設備スペースや照明・空調などを同じ位置に設えて、機器の調達や施工・管理の省力化を図った。外装パネルや設備機器の多くを工場でユニット化できたこともモデュール化の効果で、労務量従来比約44%削減につながった。 断熱性能を高めるために開口部の面積を抑えつつ、自然光を活用する――ガラスブロックは一見相反する課題をクリアした。東側は建物が隣接しているので眺望は期待できないが、ガラスブロックパネルのスリット窓を設けることで、昼光を利用。不透視性が高いためブラインドレスで執務でき、ガラスブロック越しの柔らかな光が快適なオフィスをつくり出している。15 KAN79