ブックタイトル環KAN建材ニュース79

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概要

環KAN建材ニュース79

Dancing trees, Singing birds(東京都)ふるまいから考察する、人と建築の相関性。 小学校5年生くらいから建築家になりたいと思っていて、卒業文集にも書いたほどです。秘密基地やツリーハウスをつくって遊んでいたのが原体験。他の職業に目移りもしなかったですね。 大学3年生頃までは手が動かなくて、頭でっかちなタイプでした。本はよく読んでいて、設計の授業でも文章はやたら書くのですが、図面が追いつかない。4年生になると研究室に入るので「そろそろちゃんとしなければ」と、3年生の春休みから「新建築」などのアイデアコンペに応募し始めました。コンペでは限られた時間の中でアイデアをカタチにしないといけない。それを何度も繰り返すうちに、自分で考えていることを空間で表現理論偏重からの転機となったアイデアコンペへの参加。できるようになり、そこから猛烈に建築へとはまっていきました。 ゼミ仲間と、自主的に建築を議論する研究会を学内につくったことも大きかった。ここで徹底的に議論を交わしたことが、僕の設計哲学の基になっています。独自の建築思想は、大学で固めておくべきですね。事務所に入ってしまうと理念を模索している余裕はないし、その後に伸びません。 研究会はお互いを切磋琢磨する場となり、みんながコンペに入選するようになった。コンペは他流試合のようなもので、「他にもすごいやつがいる」と刺激を受けます。僕は吉松秀樹先生主宰のAラボという私塾に通ったり、多くのコンペ入賞者を輩出していた早稲田大学の古谷誠章先生の研究室に研究生として1年間在籍させてもらったりして、大学の外にも世界を広げていきました。03 KAN79