急熱急冷に耐えられるガラスの登場!
薪ストーブ窓。耐熱ガラスの登場が「火を見せる」を可能にしたことで、視覚的な暖かさも重要視されるようになっていきました。
耐熱ガラス食器
魔法びん用のガラス
今から50年以上前、私たちは「結晶化」という技術を駆使し、急激な温度変化に強い透明な結晶化ガラスを開発しました。
元々ガラスは非晶質で結晶を持たないのですが、特殊組成のガラスを再加熱し、ガラス内部に結晶を均一に析出させることで、これまでのガラスになかった「熱衝撃に非常に強い」という特性が備わります。
加熱による急激な温度上昇があっても、ガラス内の結晶の作用によってほぼ膨張しない結晶化ガラスは、火で熱して冷水をかけても割れないほど熱衝撃に強く、耐熱食器や魔法びん、暖炉の前面窓、電子レンジのターンテーブルなど生活を支えるガラスとして広がっていきました。
耐熱結晶化ガラス
の誕生!
『結晶化ガラスを防火ガラスとして使えないだろうか?』。
ファイアライト®開発当時、防火扉には鉄の使用が万全の対策であり、また乙種防火戸(現在の防火設備)用ガラスと言えば網入りガラスとガラスブロックしかありませんでした。
結晶化ガラスを高品位の大型板ガラスとして生産することは、普通の板ガラスに比べると格段に難しいものでしたが、溶融炉の改良や大型化、成形技術の改良などを重ね、ついに乙種防火戸用ガラスとしてファイアライト®の販売がスタートします。1988年10月のことでした。
その後、鉄と同様に甲種防火戸(現在の特定防火設備)の個別認定も受け、その用途を拡大したのはご存じの通りです。
ファイアライトは当初<ネオセラム N-0>という名称で紹介され、
1988年のJAPAN SHOPで建設大臣賞を受賞しました。
世界最大の
が登場!
デザイン性の観点から、防火設備にもシースルーの防火ガラスの需要が高まっています。
また、建築デザインの多様化・大型化などのニーズにも応えるため、これまでなかった大型サイズのファイアライト®が、ラインナップに加わりました。
最大サイズは1,586×3,033mm(4mm厚品、5mm厚品)。床から天井までの高さのあるフルハイト防火窓やドアにも対応可能です。