
2025.06.06
ガラスのネタ帳
ガラスブロック紹介② たまゆら
パターンごとに特性や個性が、実は異なるガラスブロック。
カタログではどうしても伝わりにくいその詳細を、こちらでご紹介しています。
前回の「指向性」に続き、今回は「たまゆら」をご紹介します。そもそも「たまゆら」ってなんだろう‥?ということで調べてみたところ、今から1200年以上も前の万葉集に出てくる言葉だと知って驚きました。漢字では「玉響」と書くそうです。意味は『ほんのつかのま』。なんだかロマンに溢れていて素敵なのですが、このガラスブロックのパターンと直接つながりがあるような言葉にはあまり思えません(笑)。
おそらくですが、光がゆらゆらと美しく揺らいで見えるこのガラスブロックと、言葉が持つ、美しくもはかない響きに共通する何かを見出した先人が「たまゆら」と命名したのかもしれません。雅(みやび)で素敵なネーミングです。
さて、そんな「たまゆら」は、光を透しつつ ほどよく向こう側を揺らめかせてプライバシーをやさしく守る、趣のあるガラスブックです。「たまゆら」の壁のところどころに「プレーン」が使用されている事例。外からの視線を優しく遮りつつ、抜け感も確保している(東京ベイ潮見プリンスホテル)。
光の透過と屈折によって普通の窓板ガラスでは見られない、幻想的な "光と影" を日々楽しめる点が「たまゆら」の魅力です。日中は自然光に満たされた明るい空間で、日の動きや陽射しの強弱などによる時間や季節の変化を感じられます。日が暮れれば、室内からの光を放つ「たまゆら」の壁は、ちょっとゴージャスな宝石のようにキラキラ輝いて見えます。
145㎜角と300㎜角のサイズ違いや、さまざまなパターンとカラーを多彩に組み合わせる "模様積み"で個性的な壁面をつくったり、ずっしりとした重厚感のある小窓にもなる"一個積み"で空間にアクセントをシンプルに添えたり、「たまゆら」のデザインの可能性は無限大!です(ちなみに、145㎜角・190㎜角・300㎜角の3つのサイズを取り揃えているパターンは「たまゆら」だけです)。
穏やかに室内を間仕切り、向こう側の存在を伝えるパーテーションになったり、
水面のような揺らめきで光をドラマチックに透す壁になったり、表現力のある「たまゆら」。
まとめると、『ガラスブロックならではの "光と影" を楽しむ空間がほしい』
そして『プライバシーは ほどよく守りたい』、さらに『自分の個性を添えてみたい』
‥「たまゆら」はそんなご要望に応えるガラスブロックです。
ちょっとこのガラスブロックが気になる‥!という方は、お気軽にこちらからお問い合わせくださいね。