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2019/09/19

お知らせ

審査委員長の千葉学先生から応募者の皆様にコメントをいただきました。

第26回空間デザイン・コンペティションの応募締切日まで1か月を切りました。
審査委員長の千葉学先生から応募者の皆さまに向け、この度の課題「2050年のガラス空間」についてのコメントをいただきましたので、ご紹介いたします。

僕が学生だった1980年代は、ちょうどパソコンが生活の様々な場面に入り込んできた時代です。
スクリーン上に3Dで立ち上がる建築は、新しい時代の到来を予感させ、また普及する直前の携帯電話に近未来の生活を思い描いたりもしました。またその頃公開された映画、「ブレードランナー」や「未来世紀ブラジル」は、建築学生にとっては格好の議論のネタで、アジア的な猥雑さやスケールを逸脱した巨大性が描かれた都市に未来を重ねつつも、それぞれが批評的に未来を構想しようともがいていました。

そのような未来が現実となった現代を生きる人たちにとって、次の未来はどのように描かれているのでしょうか。
技術はあらゆる領域を開拓し、宇宙にも、あるいは人間の肉体にすら未知の領域は残されていないと錯覚してしまう時代ですから、未来を描くことにリアリティを感じるのは難しいのかもしれません。それでもやはり、建築に携わる人たちには未来を描き続けて欲しいと思っています。今の若い人たちは、僕たちの世代とはまた異なる感受性をもって未来を見据えているだろうという期待もあります。未来の都市は、未来の住まいはどう変わり、またどう変わらないのでしょうか。ガラスという、古くて新しい素材を使いながら、現代における未来を自由に描いて欲しいと思います。

《審査委員長》 千葉 学 
(建築家/千葉学建築計画事務所 主宰、東京大学大学院教授)

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