【建築レポート】 30年前のネオパリエ®（前編）

『建築レポート』の大阪特派員Ｓです。
朝イチの打合せで大阪の中心部を歩いていると、こんな建物を見かけました。この光沢のある外壁は間違いなくネオパリエ®。
私が大阪市内で仕事をするようになってから建てられた建物ではありません。

気になって1階エントランスの銘板を確認すると...
銘板には1985年とあります。なんと30年前の建物です。

建物名称は「本町第二ビル」。
場所は中央区本町2丁目で、最寄駅は堺筋本町駅です。かつては繊維会社のビルとして建てられたようですが、現在では内装のリノベーションを行って賃貸事務所ビルとして使われています。

1階部分の落ち着いた色合いに対し、2階以上はネオパリエ®の明るい色の壁がせり出し、地上から見上げた時に軽快な浮遊感を感じます。水平線を強調したシンプルなデザインは最近の建物と言っても違和感が無く、とても30年前の建物に見えません。

カッコいい写真を狙ってみたのですが、ご覧の程度です。
一眼レフカメラで再挑戦しても、たぶん自分の腕前では難しそう...
それにしても、ここまで古さを感じない建物も珍しいです。

»【建築レポート】 30年前のネオパリエ®（後編）

※掲載内容は発行当時のものです。