幸せに暮らせる家に欠かせないのが、安全性。せっかくのマイホームも家族が安心して過ごせなければ、居心地のよさは半減してしまいます。では、安全性に配慮した家をつくるなら、どのような点に注意すればよいのでしょうか? All About「リフォーム」ガイドのYuuさんに、安全に暮らせる家づくりのコツを聞きました。

Yuu

All About「リフォーム」ガイド:Yuu

住宅リフォームコンサルタント・住宅リフォームガイド、一級建築士。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱し、本当に満足するリフォームのノウハウを発信している。講演・監修・取材多数。

家族の安全を守る家づくりのポイントは、窓ガラスにあった!

幸せな暮らし

「家は家族を育む大切な場所です」と、Yuuさん。だからこそ、家の安全性を高めることが重要なのだそうです。

Yuuさん(以下敬称略)「安全な家であれば、心から安らぐことができますから。また、もし外出先で地震が起こったとしたら、たいていの人は自宅に帰りたいと思うでしょう。そのくらい、家は心のよりどころになるんです。こうしたことからも、安心して暮らせる家でなければならないと思います」

にもかかわらず、安全性に関しては、どうも見落としをする人も少なくない様子。

Yuu「安全性の中でも、優れた耐震性や、空き巣などから家を守る高い防犯性能を求める人は多く、情報も豊富です。一方で、火災に対する安全性には関心が低く、情報も偏りがち。たとえ防火性能の高い外壁や屋根を選んだとしても、窓ガラスの性能まで考える方は少ないんです。でも実のところ、窓ガラスは火災時での安全性に大きく関係しています。

ガラスは燃えない物質なのでピンと来ないかもしれませんが、高熱にさらされると割れるもの。ガラスが割れた窓は火の出入口となるので、隣家が火元ならその火が入ってきて家の中まで燃え広がってしまいます。また、自宅が火元の場合は、他の家まで延焼させることにもなりかねません」

こうした理由から都市部の住宅密集地では、延焼の心配がある外壁の開口部に、防火ガラスの使用を義務付けていることも多いそうです。

Yuu「そんな都市部でも窓ガラスへの意識が低いのは、やはりガラスで命が守られるということが知られていないからでしょう。でも、総務省によれば、平成28年に発生した出火の原因1位は放火。つまり、火災はどこの家でも起こりうるものなので、しっかり対策しておく必要があると思います」

高い「防火性能」をもつガラスって? >>

防火性能をもつ窓ガラスには、どんな種類がある?

窓に使用される防火ガラスには、網入りガラス、耐熱強化ガラス、超耐熱結晶化ガラスなどがあります。窓に使用される防火ガラスは、かねてより網入りガラスが多かったのだとか。

Yuu「防火ガラスとして最もメジャー、と言うより、むしろ網が入っていない防火ガラスがあることはあまり知られていないと思います。ガラスの中に金属の網が入っているので、火災時に割れてもガラスが飛散しないのがメリットです。

ネックは熱割れ。異なる熱膨張率をもつガラスと金網が一緒に使われているため、日光の当たる部分と当たらない部分とでガラスの中に温度差が生じたとき、ガラスに負荷が掛かり、ヒビが入ってしまうことがあります」

また、年月を経ると中の網にサビが生じることもあるとか。さらに、透明なガラスに網が入るため、デザイン的にスマートでなくなるのも気になるところです。

Yuu「見た目が無機質で、ビルのように感じる人もいるかもしれませんね。特に大きな窓が網入りガラスだったりするとかなり目立つので、外観はもちろん、インテリア性も損なってしまいます」

超耐熱結晶化ガラスと網入りガラスの比較

超耐熱結晶化ガラス(左)と網入りガラス(右)の比較イメージ。網が入っていないと視界がクリアで、開放感いっぱいです。

何が違う? 視界のクリアな2種類の防火ガラス

それでは、網の入っていない耐熱強化ガラスと超耐熱結晶化ガラスには、どのような違いがあるのでしょうか? 答えは、 熱衝撃(サーマルショック)に対する強さ。つまり、急激な温度変化にも耐えられる性能のことです。

Yuu「1枚のガラスの中で温度差があると膨張率が不均衡になり、膨張しようとする箇所としない箇所でかかる力が変わります。ガラスが割れるのは、この力に耐えきれずに限界を超えるからです。たとえるなら土鍋。直火にかけられるけれど、熱いまま水につけると割れてしまうことは、実体験でご存知の方もいることでしょう」

同じように火災時、炎で熱せられた耐熱強化ガラスが消火活動による放水を受けると、急激な温度差が生じて割れてしまいます。熱には耐えられても、温度差に耐えるのは限界があるということですね。一方、超耐熱結晶化ガラスは熱による膨張がほとんどないので、放水で急激に冷却されても破損することがありません。

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実際の火災に近い状況下で、『ファイアライト(超耐熱結晶化ガラス)』と『耐熱強化ガラス』の破損状況を観察。加熱や水球衝突を行っても前者はまったく変化がない一方、後者は加熱途中、水球を衝突させることなくガラスが破損・脱落するという結果になりました。

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『ファイアライト プラス』は、新宿南口の交通ターミナルであるバスタ新宿にも採用されています。

実は超耐熱結晶化ガラスの防火ガラスは、日本電気硝子が開発した『ファイアライト』と呼ばれる製品だけ。急激な温度変化でも破損することのないガラスとして、唯一無二の存在です。

Yuu「『ファイアライト』を合わせガラスにすることで衝撃安全性を高めた『ファイアライト プラス』は、公共施設にも多く採用されています。住宅よりも厳しい基準で建てられた公共施設で使われていることもまた、性能の高さを示す指標と言えるでしょう。

そしてメーカーの日本電気硝子は、特殊ガラスのエキスパート。車の強度を高めつつ軽量化に貢献するガラス繊維から、IH調理器やガスコンロのガラストッププレート、ガラスブロックなどの建材に至るまで、多彩なガラスを手掛けています」

ガラスを超えるガラス、『超耐熱結晶化ガラス』とは? >>

家族の安全を守る防火ガラス『ファイアライト』

木製サッシ三層ガラス窓の断面図

スウェーデンハウスに標準採用された、木製サッシ三層ガラス窓の断面図。

熱膨張を限りなくゼロに抑えた『ファイアライト』は、家族の安全を守るために選びたい窓ガラス。『ファイアライト』を複層ガラスに使用することで、防火性能だけでなく遮熱性能も高めることもできます。

ハウスメーカーのスウェーデンハウスでも標準採用されるなど、その実力と信頼性の高さは折り紙付き。

Yuu「高性能でデザイン性が高く、憧れている人も多いスウェーデンハウス。ここで標準採用されているということは、すなわち安全性と美しさの両方を兼ね備えた窓として認められていると言えるでしょう」

居心地のよい住まいは、安心の窓から。あなたが理想とするマイホームを実現させるために、ぜひ『ファイアライト』の窓をご検討ください。

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この記事は2018年5月9日~2018年6月8日までAll Aboutで掲載されたものです。
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